一般的に外壁塗装は、前回の塗装から10年が経過したタイミングを目安に行うことが推奨されています。

通年外気にさらされている外壁は、太陽光の紫外線や熱により塗膜表面が分解されてしまうため日々劣化しています。

壁塗装が劣化してしまうと防水性が失われてしまい、いずれは雨水の浸入を許すようになります。

更に、雨水が浸入してしまうことで外壁は加速度的に傷み、それが住宅内部にまで影響して雨水が入り込んでしまうと住宅の構造体自体が腐食してしまう可能性もあります。

このような最悪の事態を未然に防ぐために大事なことは、劣化の症状である「変色」「チョーキング」「ひび割れ」の3つを見逃さないようにすることです。変色は紫外線が当たることによって、樹脂の中に含まれている顔料が浮き出ている状態です。

チョーキングは塗料の顔料が粉状になって現れる現象で、外壁に触るとチョークの粉のようなものが手に付き、ひび割れの場合は幅が0.3ミリ以上になると建物の防水性に大きな影響を与えます。

これらの症状を発見した場合は、塗装のみが劣化しているのか下地まで及んでいるか、構造にまで影響を与えているのかのチェックが必要なため、早急に専門の業者に相談するようにしましょう。