ほとんどの建築物の構成は可燃物であり、日本の住宅地は密集しているため火が大きくなるとかなりの速度で燃え移ってしまう可能性があります。

紹介したい塗料が耐火塗料という塗料です。

耐火塗料は火災発生時の延焼を最小限に抑えるために可燃物の表面に塗布することで準不燃材料もしくは難燃材料とする塗料であり、火災の際に建材を炎から守ることを目的に開発された塗装で現状一般的な住宅ではあまり使用されておりませんがショールームや展示場、倉庫や工場などで使われています。

敷地が広く、火災発生時に充分な退避時間設ける必要がある場合や、可燃することにより有毒成分が発生する可能性を想定できる建物に使用される傾向が強いのが現状です。

一般的には室内の壁面に使用されることが多い耐火性塗料ですが、例外的に屋外用の塗料も販売はされています。

現在販売されている塗料で代表的なものはエスケー化研株式会社のSKタイカコートや、日本ペイント株式会社のタイカリット、菊水化学工業株式会社のウェスタなどがあります。
機能性塗料としてもっと凡庸性の高い塗料はありますが、用途によっては有効な塗料なので選択時に頭に入れておいても損はないでしょう。