これから寒くなる季節、寒冷地帯の住宅に注目していただきたいのが樹脂系サイディングです。

樹脂系サイディングとは塩化ビニル樹脂を主原料とした外壁材で、原材料に水を含まないために凍り付きから劣化が進行する凍害の防止が可能な素材です。

加えて塩害の影響がほとんど受けないことから錆びつきやすい海沿いの地域では特に適しているサイディングです。

北米ではシェア率が非常に高く、アメリカでは50％、カナダでは70％程度のシェア率を誇るともいわれています。

もともと自然環境の変化が激しい地域で耐久性の高い外壁材として大変人気のある外壁材ではありましたが、現在日本での普及はほとんど進んでおらず、取り扱っているメーカーや業者の少なさやデザインバリエーションもまだ豊富でないことも相まってか国内シェアは１割にも届きません。

そのため樹脂系サイディングを取り扱える業者が多くないことと日本の気候に適した外壁材なのかという点では慎重な選定が必要なものではあるでしょう。

耐用年数が抜群とされており価格帯は高額なものになりますが、樹脂系サイディングは窯業系サイディングよりもメンテナンスが少なくて済む場合が多いので、トータルでのコストは安くなりやす素材です。