遮熱塗料と断熱塗料、どちらも熱に強そうな印象はあっても細かい違いはご存知ない方が多いのではないでしょうか。
簡単にいうと遮熱塗料は熱を反射し遮ることに特化した塗料で、断熱塗料は熱を伝わりにくくさせる塗料です。
この二つの塗料の最大の違いは冬の寒さを防げるかという点にあります。
　　

遮熱塗料には太陽光が熱エネルギーに変化する前に塗膜上で効率よく反射するため、屋根材が吸収した熱を室内に伝わることを防ぎ、室温の上昇を抑える効果があります。
そのため夏場のエアコンの使用量削減にも期待ができる塗料です。

断熱塗料はその名の通り熱を断つ塗料であり、熱伝導を極力抑える働きがあるため、外からの熱を室内に入れず、室内の熱を外に逃がしにくくしてくれる効果があります。
夏は涼しく冬は暖かく、冷暖房も効きやすいので一年を通じて快適な住まいづくりに適している塗料です。

どちらにも共通していえることは夏場の室温上昇を抑える作用があり、黒などの暗い色よりも白のように明るい色の方が効果を発揮します。
温暖な地域でしたら遮熱塗料、夏熱く冬は寒い盆地のような気候のお宅は断熱塗料というように、気候を考慮して塗料の価格とのバランスで選択するのもいいでしょう。